ピアノを弾くことの正しさが分らないために、間違った訓練をせざるを得なくなり、そのために指先のはたらきを殺してしまった例もあります。
私のピアノの先生は、いろいろな曲のなかでテクニックは付くから40番はやらなくていいっていわれました。
「音」を主体にした頭と指先とのデリケートな関係をもつことができないので、指の訓練を土台にしたメカニックがピアノ奏法の基礎となります。
ピアノを弾くことの習慣が、小さい時からの長い年月を経て、その人の奏法を作っているので、その頭の習慣を変えることはむずかしく、その結果がコルトーのピアノ技法教本にも表われています。