中国の暦をそのまま倣って作られた具注暦に対し、仮名を主体とした仮名暦が平安時代後半に誕生しました。
仮名暦は具注暦に比して記事も少なく、用語も和風で平易になりました。
日本の風土に合わない暦占記事が省かれる反面・・・
「神よし・仏よし」のように、当時の実情に即した暦註が登場し、人びとの日常生活の拠り所となりました。
仮名暦は初め貴族女性の間で用いられましたが、やがて武士や庶民にも普及し、暦の主流を占めるようになりました。
鎌倉時代には木版による印刷が試みられましたが、室町時代を経て江戸時代にはますます盛行します。
そして、幕末には数百万部に達するようになりました。
仮名暦は京都・奈良・伊勢・三島・江戸・会津・仙台などで発行されましたが・・・
その体裁も巻暦・綴暦・折暦などさまざまで、このほか、暦の主要事項を抄出した一枚刷りの略暦が各地で出版されました。
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